HT-SX構法 技術資料

環境負荷低減

アスファルト防水が、環境負荷低減のために
いまやるべき事・できる事を、ひとつずつ確実に。

1,000件以上のデータ分析・評価結果かう耐用年数を設定

建物の長寿命化が即ち環境負荷低減へとつながります。建物の維持管理を適切に行うには、防水層の寿命を正しく理解しなくてはなりません。そのためには、長期保全計画に基づく防水改修時期の目安を考慮した防水設計が必要です。表示する耐用年数は、一般的な条件の施工により形成された防水層が老化・劣化して防水機能を失うまでの期間(寿命)の目安となります。この防水層の寿命は、90年に及ぶアスファルト防水の歴史のなかで、培った経験と実績、現場より採取した1,000件以上の経年防水層の分析・評価結果、さらに東西アス協組による45年あまりの工事実績を踏まえ新たに精度を高め、設定したものです。幅広い耐用年数は、アスファルト防水の特長でもあります。アスファルト防水が本来持っている寿命を維持させるには、施工条件・納まりなどに十分留意し、計画的に維持管理することも重要です。

「平均耐用年数」と「耐用年数の幅」の設定について

経年防水層の分析結果からアスファルトの針入度を評価項目として防水層の「劣化度区分」と「判断基準」を(表-1)と(表-2)に示します。

表-1

評価事項 劣化度区分
3 2 1 0
アスファルトの針入度 全層≦5 5<最良の1層<10 1層以上>10 全層≧10

表-2

劣化度 判定基準 漏水時の処置
3 余命なし(耐用限界超過) 即時全面改修
2 余命なし(耐用限界にある) 応急処置後全面改修
1 やや余命あり 部分補修で短期延命
0 十分余命あり 部分補修で中期延命

耐用年数と劣化度との関係

劣化度1と劣化度2の境界域1.5を耐用年数とします。

平均劣化度の算出

経年数月別に各試料の劣化度を判定し、その総和を試料数で除した値をその経年数の平均劣化度とします。

「平均耐用年数」の設定

経年数に対する平均劣化度の変化をグラフにプロットし、全ブ口ットの平均を表します。回帰直線Aと劣化度1.5との交点を「平均耐用年数」()として設定します。

平均耐用年数 砂付ルーフィング仕上げ 18年

「耐用年数の幅」の設定

耐用年数は防水仕様のグレード等により年数に幅を生じます。ここでは、その標準的な幅について設定します。グラフで直線Aより左端に位置するブ口ット()を回帰直線Bで、右端に位置するプロット()を回帰直線Cで表し、それぞれの劣化度1.5との交点で示される範囲を耐用年数の幅とします。

耐用年数の幅 砂付ルーフィング仕上げ 17~22年

平均耐用年数グラフ

平均耐用年数グラフ

30~60年経過した古い防水層

30~60年経過した古い防水層

※R2/相関係数
経年数と劣化度との相関関係を示す値で1に近いほどその程度は強い。

CO2と消費エネルギー排出量低減

地球温暖化は、温室効果ガスが主原因

近年、環境問題のクローズアップにより、あらゆる分野でCO2や消費エネルギー削減への努力が見られます。特にCO2は地球温暖化の原因となることから、世界的規模の対策が進められており、東西アス協組と田島ルーフィングもまた、CO2や消費エネルギーを始めとする環境問題にいち早く取り組み、製品開発に生かしています。

防水仕様別CO2発生量比較

防水仕様別CO2発生量比較

※ライフサイクルアセスメント(LCA)の計算手法については、独立行政法人産業技術総合研究所ライフサイクルアセスメン卜研究センターにご協力いただきました。

溶融時の臭いや煙を低減する「アスタイトプラス」

「アスタイトプラス」は、従来の一般工事用アスファルトより低い温度(240℃)で施工が可能です。これにより、省エネルギーはもちろん、臭いや煙の低減も実現します。

臭気の比較

臭気の比較

発煙量の比較

発煙量の比較

※アスタイトプラス240℃での発煙量を100とした場合

近隣・周辺環境に配慮した「ストライプ&クリーン工法」

1992年より採用している「ストライプ&クリーン工法」は、低温溶融型のクリーンタイプ防水工事用アスファルト(アスタイトプラス)を使ったクリーンな熱工法と、ストライプ状自着層付きの高性能ルーフィングによる冷工法を組み合わせ、クリーン・省エネ・省力化を実現しました。近隣・周辺環境に影響を与えない能率的な防水工法として、いまや全国の建築現場の主流となっています。

ストライプZ

ストライプZ

進化する釜「クリンケトル」と「ACS」

アスファルトを溶融するための釜も日々進化を遂げています。アスタイトプラスの性能を100%引き出すための温度管理を確実にする無煙無臭溶解釜「クリンケケトル」、保温機能をもっコンテナ容器に、すでに溶融されたアスファルトを充填し、施工現場へ搬送しそのまま釜として使用できる「ACS」などが活躍しています。

  • クリンケトル

    クリンケトル

  • ACS

    ACS


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地球環境対策

脱フロンで一歩先行く地球環境対策
三星ギルフォームHT工法に採用されているギルフォームは、熱伝導率が極めて低い(0.023W/m・k)断熱材です。機械的強度があり、施工時や施工後の踏抜きの心配が少ないため、安心してご採用いただけます。断熱材は、従来、発泡剤としてフロン系ガスを使用していましたが、ギルフォームは、オゾン破壊係数ゼロ、地球温暖化係数がー桁の炭化水素系発泡剤を使用した、完全ノンフロンの硬質ポリウレタン系高性能断熱材です。

各種発泡剤特性一覧

  オゾン破壊係数 地球温暖化係数 熱伝導率(mW/m・K)
特定フロン 0.3~1 4,000~9,300 7~8
代替フロン 0.02~0.1 100~2,000 9~13
新代替フロン 0 650~11,700 10~15
炭化水素系 0 1~10 10~20
炭酸ガス 0 1 14.5
オゾン層破壊物質
成層圏で塩素などを放出してオゾン分子を次々に破壊する性質をもつ物質。フロンがその代表。破壊の程度はオゾン破壊係数で表される。モントリオール議定書により特に破壊力の大きい特定フロン(CFCなど)については先進国では1995年末をもって生産が禁止された。
オゾン破壊係数
フロンなどの物質がオゾン層を破壊する能力(強さ)を表す指標。1995年末をもって先進国では生産が禁止されたCFC11(トリクロロフルオロメタン)の能力を1とした場合の相対値で表される。
地球温暖化係数(GWP)
温室効果ガスの一定期間内における温室効果の度合いを示す値。CO2を1としたときの比で表される。IPCCの2001年の報告書で改定値が示されているが、京都議定書では、1995年の報告のうち、100年間で計算された値を用いることになっている。

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屋上緑化システム

さらに緑を
技術の粋を集めた屋上緑化システム
田島ルーフィングが先鞭をつけた屋上緑化は、今、時代の本流となりつつあります。商業施設・オフィスビル・集合住宅は言うに及ばず、今後は工場の屋上も緑化の対象となる時代に突入していくことでしょう。
工場においては面積が広い場合が多いだけに、屋上を緑化する意義は大きいものになるはずです。
田島ルーフィングが培ってきた緑化技術は、HT-SX構法により、さらにそのフィールドを広げていきます。
Gウェイブ・エコムは、多肉植物のセダム類を厚さ50mmの土に植栽する薄層緑化システムです。セダムの繁茂により表面温度が低減され、夏場の照り返しを大幅に抑制することができます。

赤外線画像

セダム表面セダム表面


土壌(赤) セダム(水色)土壌(赤)
セダム(水色)


砂付仕上げ 断熱防水層表面砂付仕上げ
断熱防水層表面


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技術資料

他の構造との比較

合成スラブ コンクリー卜厚80mm 305.6kg/m²
※ルーフデッキと防水層含む
ALC板100mm 74.5kg/m²
※防水層含む

工期の比較

HT構法 合成スラブ
ルーフデッキ取付け

防水層施工
ルーフデッキ取付け

コンクリート打設

コンクリート養生
普通ポルトランドセメントの場合
7日間以上(JASS5)

防水層施工

各部位の固定強度

  部位 強度(N) 固定強度(N/m²)
1 HTビス 3,802 14,081
2 MHワッシャー 853 4,204
3 援着材 14.4 12,800
4 アスタイトプラス 14.9 149,000
5 強力ストライブZ 15.0 81,000

HT構法の耐風圧性能

ルーフデッキと断熱材聞の接着・ピス固定強度17,004N(2. 4,204+3. 12,800)と風圧を比較する。

風圧力の算定基準
建築基準法・施行令(第82条、第87条)・告示(平12第1454号、1458号)
風圧力設定モデル
・建物高さ:30m 建物の短辺方向長さ:50m 勾配:1/100 基準風速:40m/秒
・地表面粗度区分:III(標準的な地域が該当) その他:都市計画区域内(一般的な市街地が該等当)
風圧力(N/m²) 中央部 -2,352
周辺部 -3,011
コーナー部 -4,046
HT構法の固定力(N/m²) 中央部 17,004
周辺部 17,004
コーナー部 17,004
安全率(%) 中央部 722
周辺部 564
コーナー部 420

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